シナイから初めての宿営

民10:33「こうして、彼らは主の山を出て、三日の道のりを進んだ。主の契約の箱は三日の道のりの間、彼らの先頭に立って進み、彼らの休息の場所を捜した」
「主の山」とはおそらくシナイ山のことだと思われます。イスラエルの民は出エジプトから3か月でシナイの荒野にたどり着きました(出19:1)。この荒野にはシナイ山がありモーセ十戒を授かっています(出19-20章)。この直前にチッポラの父イテロが帰っています(出18:27)。そして第2年の2月20日に主の雲が動いたので旅立ち、シナイには2年近くいたことになります(11)。この間にモーセはもう1人の妻をもうけたのでしょうか?とにかく「ミデヤン人レウエルの子ホバブ(29)」という人はここにしか登場せず、詳細はわかっていません。「しゅうと」のヘブル語「chathan(カサーン)」は確かに、妻の父という意味があります。ひょっとしたらイテロの兄弟がしばらくモーセのために知恵を貸すために残っていたのかもしれません(31)。モーセがもう1人のクシュの妻をもっているのはわかっていますが(12:1)、明らかにミデヤンとは別ものです。モーセたちはミデヤン人なくして、シナイからはじめて離れた宿営地で水や食料のことや地理の様子を調べなければなりませんでした。