安息日にたきぎを集めている

民15:32「イスラエル人が荒野にいたとき、安息日に、たきぎを集めている男を見つけた」
安息日は働いてはいけません。たきぎを集めるのは家族にとっては必要なことだったかもしれませんが、主の定めた安息を破っています。こういう事例がモーセ5書の中にあるために、イエス様の時代でも安息日は寝ている人が多くいました(ヨハ5:2-9)。また、歩ける範囲もトイレまでと最長でシナゴークの会堂までの道のりでだいたい800メートルほどです。そのため多くの人は安息日に会堂に集まるために、800メートル以内に住んでいたのです。イエス様も寝ぐらをオリーブ山にし、そこは安息日の道のりだったと書かれています(使1:12)。しかし、パリサイ人はイエス様が病人を癒すことを「労働」だととらえ、非難しました(ルカ6:7)。たきぎを集めることと、病人を癒すことは全く違うものです。イエス様 は自分のために安息日を使わず、他の人を助けるためならば律法を犯すものではない、とされました(ルカ14:5)。主の定めた律法の真意は人を生かすためにものだったことを知る人は少なかったかもしれませんが、それでも人を気遣い、愛する姿勢がある者にイエス様は目を注がれていました(マタ8:8など)。