わたしが選ぶ人の杖は芽を出す

民17:12「しかし、イスラエル人はモーセに言った。「ああ、私たちは死んでしまう。私たちは滅びる。みな滅びる」」
「わたしが選ぶ人の杖は芽を出す(5)」と言われて、自分の部族の杖が芽を出さなければ失望するのは当たり前です。レビ族はモーセではなく、アロンの名前を書き記すように言われています(3)。それはアロンが長子であり、レビ族の族長はアロンだという証明でもあります。もしアロンが出エジプトから杖を持ち替えていなければ、その杖は蛇に変身し(出7:9)、ナイル川の水を血に変えた(出7:19)、あの杖だということになります。神が奇跡をおこなうときに使われた杖はアーモンドの木から作られていました(8)。そして契約の箱の前に置かれ(10)、イスラエルの民が杖の目とアーモンドの実を見るとき、主に従う大切さを実感するようにされていました(10)。おそらくそれ以降は契約の箱に収められ 、イスラエルの民が移動するとともに、アロンの杖も主に逆らうことへの戒めとして使われたのだと思います(ヘブ9:4)。またモーセは青銅の蛇を作り、罪を木にかけるということをしています(21:9)。従うこと、罪をあがなうこと…この時代にしっかりと福音のレイアウトが完成されているのです。