全員追い払え

民33:55「もしその地の住民をあなたがたの前から追い払わなければ、あなたがたが残しておく者たちは、あなたがたの目のとげとなり、わき腹のいばらとなり、彼らはあなたがたの住むその土地であなたがたを悩ますようになる」
すでにミデヤン人の女を生かしておくという失敗をしています(31:15)。ミデヤン人の失敗はこれから入る約束の地について前哨のテストになりました。荒野の段階で失敗するなら、それを戒めに本番(すなわち約束の地)では細心の注意を図り、主の言われたことを守ろうとしたはずです。しかし、約束の地でも「聖絶」の命令がたびたび守られず(ヨシュ7:1など)、サウル王もまた聖絶の命令に背いています(1サム15:9)。誰も生き残らない聖絶は確かにむごいことかも知れませんが、主ははっきりと聖絶から逃れた者は、目のとげとなり、わき腹のいばらとなる…と言われています。ソドムとゴモラが滅ぼされるとき、後ろを振り向いたロトの妻は塩の柱になりました(創19:26)。後ろを振り向くのは、神に出 会う前の快楽の生活を懐かしむことです。それはサタンが最も喜ぶことで、神から人を引き離すにはこの方法が一番有効です。片足を棺桶に突っ込んだまま主に従うことはできません。聖絶は神とともに歩もうとするイスラエルの民から雑音をシャットアウトするための重要な命令なのです。