幸いなこと

詩1:5「それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない」
詩篇は「幸いなこと(1)」という書き出しから始まる、多くの人が歌った詩を1つにまとめたものです。どういう基準で並べられたのかはわかりませんが、一番初めにヘブル語「esher(エシュア)」が使われ、「祝福されること」という意味があります。正しい者は主によって正しいさばきがおこなわれ、その決定は公平で偽りがありません。片や悪者は、「さばきの中に立ちおおせず」とあり、主の判断を受けることさえままならぬ状態です。そこには「正義」があり、正しい者と悪者を隔てているのです。「正義」は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ(2)…ことを指しています。世間ではよく何が正義かを論じることがありますが、神のことば以外の基準で正義を語るなら片手落ちになってしまいます。主の教えが隣人を愛しなさい、と言われるのなら、自分の感情は別にして、そのことに従い通さなければなりません。「あの人は愛せるけどこの人は無理」などと言っているようでは、主のことばに従ったことになりません。ときどき主は難しい課題を人に課すからです。