ないのも同然

詩39:5「ご覧ください。あなたは私の日を手幅ほどにされました。私の一生は、あなたの前では、ないのも同然です。まことに、人はみな、盛んなときでも、全くむなしいものです。セラ」
肉体のある間は栄枯盛衰を繰り返し、ある者は祝福を受け栄え、ある者はそうでない人生が用意されています。しかし、どんなに高給を稼いで、豪華な家に住もうとも人の人生はあっという間に終わってしまいます。2016年現在でギネスの記録によれば最高齢はイタリヤ人モラノさんという女性で117才となっています。2015年までは大阪の大川みさをさんがギネス記録でしたが、2015年4月に亡くなったためイタリヤのモラノさんが最高齢となりました。存命中大川さんいわく、「あっという間の人生でした」という記録が残っています。117年生きたとしてもその人生は生きた本人には「あっ」という間の出来事だったというのです。ダビデの語る「ないのも同然」という表現も大げさなものではなく、人生はあっという 間に過ぎ去っていきます。盛んに見える者も実はむなしいのです。生きている間にどんなにおごり高ぶったとしても、死んでからの長い時間を思うなら、へりくだり人のために尽くすという選択もありなのではないでしょうか?