神は我らの避け処

詩46:2「それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも」
「恐れない」の「恐れ」はヘブル語で「yare(ヤレ)」といい、最初に登場するのは創世記です。アダムとエバが罪を犯した直後に主がエデンの園を訪れました。彼らは恐れて身を隠しましたが、このときに使われている「恐れ」と同じ言葉です(創3:10)。山が海に入るたとえはイエス様が言われたことですが(マコ11:23)、ここでの意味は山が実際に海に入るのを見たとしても恐れないという意味です。山が海に向かって移動するなど想像を絶しますが、身の回りでどんなに大きな天変地異があろうとも、主がともにいてくださるなら恐れる必要はないというコラの子たちの悟りだと思います。1節の英語は「God is our refuge and strength, an ever-present help in trouble」となっており(NIV)、何か問題があったときに避けるために主の元に身を寄せることが最も適した行動だと言えます。自分の力で何かを解決しようとしても無理な時があります。主は人が無力で些細なものであることを悟らせようとします。それを悟った者はこのコラの子たちの詩に賛同し、心からの賛美を捧げることができるのだと思います。