くつのひもを解く値うちも

マコ1:7「彼は宣べ伝えて言った。「私よりもさらに力のある方が、あとからおいでになります。私には、かがんでその方のくつのひもを解く値うちもありません」
マルコでの初めてのカギ括弧のことばはバプテスマのヨハネによるものでした。「宣べ伝えて」のギリシャ語は「herysso(ヘルーソ)」で、伝令者が布告する…という動詞です。「くつ」はいわゆる現代の「サンダル」にあたるものです。くつひもを解くというのは、誰かが外出から帰ってきたときに、家に誇りを持ち込まないように、真っ先に奴隷がくつを脱がし足を洗うことを指しています(ヨハ13:4-10)。そのような奴隷が主人にするべきことでさえ、自分にはその価値もない…とヨハネは言っているのです。続けてヨハネ聖霊バプテスマについて宣言しています(8)。パラクレートスは聖霊としてとらえられていますが、その意味は「助けぬし」というもので、ここでの聖霊ギリシャ語は「hagios pneuma(ハギオス ニューマpは発音しない)」となっています。ヨハネが布告したのは、自分の次に来る偉大な存在と、イエス様が施される聖霊バプテスマでした。すでに悔い改めるようにヨハネは説いています。水のバプテスマの後には、聖霊によるバプテスマを受けるのです。