エリヤはもう来たのです

マコ9:13「しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです」
マルコ9章には2回エリヤが登場します。最初は、山頂でイエス様が御姿に変わられたときモーセとともに現れます(4)。そしてもう1回はイエス様の会話の中に登場します。山頂にいたのはペテロ、ヨハネヤコブの3名だけでした。ペテロはイエス様に山頂の出来事を口止めされていましたが、主が甦られたので後に手紙の中でこの様子を描いています(2ペテ1:18)。そしてもう一方のエリヤはバプテスマのヨハネのことを指しています。ヨハネの最後は首をはねられているのでエリヤ本人ではなさそうです(6:27)。モーセ、エリヤは律法、預言者の代表格です。しかし、その生涯は恵まれたものではなく、カラスに養われ(1王17:2-6)、死ぬ寸前の親子の厄介になる(1王17:9)というものでした。エリヤは死を味 わわず燃える戦車に乗って天に行きます(2王2:11)。バプテスマのヨハネはイエス様の親戚にあたり(ルカ1:36)、半年違いの年齢でしたが、二人はお腹にいるときにマリヤ、エリザベツを通して出会っています(ルカ1:41)。そして二人の数奇な人生はすでにこの時から神によって導かれていたのです。