言われなければわからない

ロマ7:7「それでは、どういうことになりますか。律法は罪なのでしょうか。絶対にそんなことはありません。ただ、律法によらないでは、私は罪を知ることがなかったでしょう。律法が、「むさぼってはならない」と言わなかったら、私はむさぼりを知らなかったでしょう」
モーセ5書に書かれている律法の総数は613だと言われています。それを全部暗記していたのが、ユダヤ人たちで彼らは幼いころから聖書を読むことを教えられます。ちなみに総務省行政管理局によれば、日本の憲法、法律の総数は1924だとされています。その中で「第何条」と細かく分かれているので、もし覚えるとすれば4000から5000の単位で覚えなければなりません。しかし、一般の人はそんなに多くの法律を覚えたり、理解したりできません。中には知らずに法を犯すこともあり得ると思います。海外渡航者は日本の法律を知らないので間違って持ち込んではいけないものをバッグに入れていたりします。それは彼らに何がルール違反かを知らせていないからです。パウロが「むさぼり」が罪だと律法になければ、 むさぼりを知らなかったと語っています。自分に不都合や不利益でない限り、人は何をやってもかまいません。しかし社会を円滑に過ごすためには、ある程度のルールを設けなければなりません。神の律法は神と人との仲を取り持つ潤滑油のようは役割を果たしているのです。