「もし」ではなく、確実に

ロマ8:11「もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです」
パウロの論によれば、イエス様が十字架で死んだのをよみがえらせたのはイエス様ご自身の力ではなく、「よみがえらせた方の御霊」の力だということになります。「よみがえらせた方」というのは「父なる神」のことを指しています。さらにパウロは「もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら(9)」と同じように語り、聖霊が信じる者の中にあることを前提にしています。これが8章で語ろうとしている「キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理(2)」だと思います。この章でパウロは「もし(ギリシャ語ei(アイ)」という言葉を何度も使っていますが、御霊の原理が働くにはこの「もし」が仮定ではなく、確定した事実である必要があります。信仰は目に見えないものを確信できる力ですが(ヘブ11:1) 、聖霊は確信ではなく現実に存在し事実です。信じる者が必ず受ける御霊は現実に存在し、この御霊がイエス様をよみがえらせた同じ力をもって、私たちの死ぬべき体を生かし、また来るべきときによみがえらせてくださるのです。