肉に属しているからです

1コリ3:3「あなたがたは、まだ肉に属しているからです。あなたがたの間にねたみや争いがあることからすれば、あなたがたは肉に属しているのではありませんか。そして、ただの人のように歩んでいるのではありませんか」
いよいよパウロの本格的なコリントへの忠告が始まります。1章では分裂があることを示唆し(1:12)、2章では高慢になることの愚かさを説き(2:1)、3章でねたみ、争いのあることに言及しています。コリントへの手紙は励ましの手紙というより、もっと戒めの色の濃い手紙だと思います。教会の中でねたみや争いがあるのは別に不思議なことではありません。ただ、それが公になり派閥が生まれたり、暴力に訴える解決を望むなら大きな問題になります。日本の憲法ではないですが、武力を使っての問題解決は問題を解決できないどころか遺恨を残し、意見を押し付けられたほうの側はそれ以降に平和に教会内で過ごすことができなくなってしまいます。「自分の肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取るのです(ガラ6:8)」とあるように、肉からは滅びしか生まれてこないのです。それでもコリントの教会員が「悲しんで悔い改めた(2コリ7:9)」ことが書かれており、最初の手紙が無駄にならなかったことは幸いだと思います。