力を見せてもらいましょう

1コリ4:19「しかし、主のみこころであれば、すぐにもあなたがたのところへ行きます。そして、思い上がっている人たちの、ことばではなく、力を見せてもらいましょう」
パウロの書いた一連の手紙は教会宛で、多くの人が読むようになっていました。もちろんのあいさつ以外で個人を特定する名前を書くことは控えていますが、この手紙はアポロをまつりあげ(6)、高慢になり(19)、人をさばくような人にも届いたと思います。パウロは人をさばくことは主のなさることで、自分の身をわきまえず勝手にさばくことは越権行為だと訴えています(4)。そしてそのような人に限ってパウロが訪ねてきたときには良い報告をしようとするのです。パウロは彼らの歯の浮くような美辞麗句を聞きたいのではなく、彼らの実のある行いを見たいと願っています。「力」というギリシャ語は「dynamis(ドゥナミス)」が使われ「強さ」や「能力」という意味もあり、彼らがパウロの言葉を理解し、悔い改め、彼らの信仰の力によって生まれ変わった姿を見たいと願っていたのだと思います。コリントが抱えた分派、高慢、さばきなどの問題はは現在の教会にも共通の問題です。イエス様に習い、へりくだる練習は毎日のようにしなければ身につかないものです。