来られるのを待ち望むように

1テサ1:10「また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです」
テサロニケへの伝道はパウロたちが第2回目の伝道旅行のときに行った場所です(使17:1)。この伝道旅行の前にパウロバルナバはマルコのことで激しい言い争いになり、伝道チームは2つに分かれてしまいます(使15:39)。これは神の愛を伝える使徒たちでも、意見の一致が難しいことを示しています。そしてパウロがテサロニケで伝道を始めたときは、わずかなユダヤ人とギリシャ人の婦人たちが福音を理解し従いました(使17:4)。多くのユダヤ人はねたみからならず者を使ってパウロをとらえようとしました(使17:5)。つまりテサロニケ宣教の最初は散々なものだったのです。それが、この手紙の書き始めではテサロニケの教会ではキリストが救い主であり、再臨のことを待ち望むまでに成長していることが書かれていま す。テサロニケは現在のギリシャにあり、パウロたちはピリピ(使16:12)やアテネ(使17:15)、コリント(使18:1)など海辺に近い町をエーゲ海を一周するような形で伝道しています。距離はそんなに離れていませんが、町ごとにいろいろと問題があったようです。