一度ならず二度までも

1テサ2:18「それで私たちは、あなたがたのところに行こうとしました。このパウロは一度ならず二度までも心を決めたのです。しかし、サタンが私たちを妨げました」
パウロの人生が順風満帆というわけではありませんでした。多くの迫害や妨害が彼に前に立ちふさがり、それはテサロニケでの宣教のときでも起こっています(使17:5)。またパウロ自身が牢に入れられ、むち打たれたことを告白しており、その他数えきれない苦難がコリントの手紙に書かれています(2コリ11:22-27)。クリスチャンだから安泰で、すべて祝福の内にあり、何も苦労することがないと思うのは根も葉もない幻想です。キリストを信じるがゆえに口で告白したことに主は責任を問われます。パウロは心に決めたことを必ず行います。それが何度もテサロニケに行く決心をサタンが妨げたのです。パウロは「離れているときに書く手紙のことばがそうなら、いっしょにいるときの行動もそのとおりです(2コリ10:11)」とあるように、自分のことばが軽んじられることを良しとしない男です。それは主の御言葉のように、地に落ちることがないようにしているからです(イザ40:8)。嘘つきのしゃべる言葉は誰も信じません。パウロは語る言葉に責任を持つ主に選ばれた器だったのです。