メギドの王

ヨシュ12:21「タナクの王ひとり。メギドの王ひとり」
神はアブラハムにも、モーセにも約束の地に簡単に入れるとは一言も言っていません。アブラハムモーセも主が示された地に行くのは、主が言われたのだからすぐにでも実現できるように錯覚したかもしれません。ヨシュアヨルダン川を渡ったとき、ここが終点でいよいよ割り当ての地が与えられる…と思ったのでしょうか。しかし、現実はエリコの強固な城壁を破らなければならず、また現地に住む多くの人たちを追い出し、殺してしまわなければなりませんでした。聖書には31の王国があり、31人の王がいたとあります(24)。それらの名前の中に「メギド」が登場し、聖書の中では最初にこの箇所で登場しています。イスラエルが約束の地土地して与えられたこの地で、メギドの戦いがありました(2王22:29-30 、2歴35:21-27)。さらに黙示録ではハルマゲドンという名前で、地上の最終決戦が行なわれることが書かれています(黙16:16)。主のご計画はこの地上では人の力だけでは決して約束の地に入ることはできず、主とともに歩むことだけが完全な安息を得られることを示唆しているのではないでしょうか。