年経っても

ヨシュ13:1「ヨシュアは年を重ねて老人になった。主は彼に仰せられた。「あなたは年を重ね、老人になったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている」」
ヨシュアが亡くなったのは110歳のときです(24:29)。カレブが言うように彼が最初の偵察に派遣されてから45年の月日が流れてるなら(14:7-10)、45年経ってもイスラエルが住むべき場所を確保できてなかったことになります。これからは割り当ての地で各部族がそれぞれ戦い自分たちの住む場所を確保していくしかありません。このように約束の地には、いつも困難と妨げがつきまといます。1948年のイスラエル建国も同じように簡単ではありませんでした。1800年代の終わりから始まったシオニズム運動はユダヤ人の再結集と、祖国建国のために1つの大きなムーブメントとなりました。その中で大富豪ロスチャイルド家は着実にパレスチナの土地を買い進め、ユダヤ人の入植に備えていたのです。第2次世界大戦の終結が きっかけとし、一気にイスラエルの建国は前進しました。それでも1948年で完結したわけではありません。歴史が示す通り、またヨシュアの時代をなぞるように、ユダヤ人たちの約束の地での安息と平安はなかなか訪れません。ヨシュア記はまるで現代イスラエルのひな形のようです。