ユダ族とヨセフ族の間にあった

ヨシュ19:11「ベニヤミン部族の諸氏族がくじを引いた。彼らのくじに当たった地域は、ユダ族とヨセフ族の間にあった」
くじが神の御心だとするなら、ベニヤミンがユダ族の隣に土地が与えられたことは偶然ではないのでしょう。ユダとベニヤミンの関係は創世記の記述にさかのぼります。エジプトでベニヤミンがヨセフの陰謀でとらえられたとき、身代わりになると申し出たのがユダでした(創44:33)。これが2つの部族のつながりの始まりです。ベニヤミンはエブスすなわちエルサレムを占領したとあります(18:28)。一時ベニヤミンは間違いを犯し、危うく部族の存続が絶えてしまう出来事がありました(士21章)。それでも神はベニヤミン族を覚えて、サウル王を立たせます(1サム10:1)。ユダ族出身のダビデエルサレムを首都としたのは、ベニヤミンと隣接した土地であったことも関係しています(2サム5:5)。ユダとベニヤミンとレビがユダ国の部族であり、エステル、モルデカイもベニヤミン出身で(エス2:5)、新約ではパウロがベニヤミン出身です(ピリ3:5)。たかがくじ、されどくじ…「くじ」には主のご計画が隠されています。現代のイスラエルでもユダとベニヤミン族が中心となって国を形成しています。