ダンの地はさらに広がり

ヨシュ19:47「ダン族の地域は、さらに広げられた。ダン族は上って行き、レシェムと戦って、これを取り、剣の刃で打ち、これを占領して、そこに住み、彼らの先祖ダンの名にちなんで、レシェムをダンと呼んだ」
ダン族だけは、割り当てられた地域を戦いによって広げています。くじに当たったらそれでおしまいではなく、その地を自分たちのために住みやすく耕してもいいし、集落を作って秩序が保たれるようにしてもかまいません。ユダには広大な土地が与えられ、シメオンはユダの土地の中から割り当ての地を与えられています(9)。同じ支族であっても、くじに左右される者もあれば、さらに土地を広げた者もいたようです。ダンの境界はその後「ダンからベエル・シェバまで(士20:1など)」という慣用句になり、地理的には国境ではあっても彼らの信仰によってレシェムはダンと呼ばれるようになりました。主がアブラハムに命じられたときも、「わたしの示す地(創12:1)」が、住みやすいとは言われていません。主が言 われたのは「あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものにしよう(創12:2)」というものでした。まだ見ぬ地に望みをかけ、行ったこともない場所に行くためには、自分のいのちを保証してくださる方の言うことに従うほかありません。ダンはもっと大きな土地をのぞみ、彼らの力で勝ち取ったのです。