公正をもって国の貧しい者のために

イザ11:4「正義をもって寄るべのない者をさばき、公正をもって国の貧しい者のために判決を下し、口のむちで国を打ち、くちびるの息で悪者を殺す」
「この方(3)」というのはエッサイの根株、つまりイエス様のことです。イエス様のさばきは「その目の見るところによってさばかず、その耳の聞くところによって判決を下さず(3)」とあり、外見や周りの意見に惑わされることなく、ただ真実をもって公正にさばかれるのです。「口のむち」と「くちびるの息」はどちらもことばに関するものです。人間のように、ミサイルや核爆弾を用いるのではありません。主のことばの方がはるかにそれらの兵器より力があるのです。特に貧しい者を覚えていてくださるというのは多くの人の福 音となり得るでしょう。ニューズウィーク、ウエブ版によれば世界の半分の人が持つ富と同額の富をたった64人の人が持っているそうです(2016年1月版より)。2010年の調査では388人と発表されていましたが、ここ数年で富の集中がますます偏り、もう数年でほんの一握りの人たちが世界のほとんどの富を独占するでしょう。そうすれば獣の刻印のない者が何も売り買いのできない状態がやってくるかもしれません(黙13章)。