互いにいたわり合わない

イザ9:19「万軍の主の激しい怒りによって地は焼かれ、民は火のえじきのようになり、だれも互いにいたわり合わない」
ある特殊な状況下においては人は平常でいられなくなります。ここでは、主の怒りによって地が焼かれることが引き金になると書かれています。火の粉が自分に降りかかると他人のことなどお構いなしです。人間なら誰でも同じ反応をするに違いありません。聖書ではアラム王がサマリヤを包囲し、飢餓が城内におきたときに、2人の母親がその子供を互いに食べ合うというおぞましい記述があります(2王6:24-30)。しかも、片方の親は1人の子を食べた後に自分の子供を隠してしまうのです。2人の約束はいとも簡単に反故にされ、子供の命は失われました。まさしく、 自分さえ良ければ他人のことなど無視です。ガラテヤではパウロが「もし互いにかみ合ったり、食い合ったりしているなら、お互いの間で滅ぼされてしまいます(ガラ5:15)」と忠告しています。お互いのことを考えらないようにしない、というよりは、その前段階にいくつも布石があるはずなので、心に余裕がなくならないように気を付けるべきです。聖霊様はこういうときに助け主となってくださいます。