この始末だ

イザ20:6「その日、この海辺の住民は言う。『見よ。アッシリヤの王の手から救ってもらおうと、助けを求めて逃げて来た私たちの拠り所は、この始末だ。私たちはどうしてのがれることができようか。』」
アッシリアは人道的に占領した国の民を扱ったわけではありません。ここにあるように、裸にされ、くつも履くことを許されず、言わば奴隷のように引いて行かれたのです(3)。クシュもエジプトもアッシリアにくみしようとして、逆に滅ぼされてしまいます。ユダはヒゼキヤの信仰により、アッシリアの攻撃をかわすことができましたが、イスラエルはそうではありませんでした。イスラエルではヒゼキヤと同時期の王ホセア(2王18:1)のときに、アッシリアによりサマリヤが陥落し、北イスラエルは滅亡してしまいます。そして、おそらくニネベに連れ去られたであろう、ユダ、ベニヤミン、レビ族を除く残りの支族の行方がわからなくなっています。アッシリアは現在のイラク、シリアあたりの地域です。2016年の 今でも世界的に問題を起こす国として考えられています。イラクの石油、シリアのガスと大きな資源が両国にあります。エジプトのスエズ運河や、イランの石油のように大国が弱小国をいじめる構図は徐々になくなってきていますが、アッシリア(イラク、シリア)はイスラム教を背景に抵抗してるのです。