世界で最も尊ばれていた

イザ23:8「だれが、王冠をいただくツロに対してこれを計ったのか。その商人は君主たち、そのあきゅうどは世界で最も尊ばれていたのに」
ツロとシドンはよく1セットで記され、両方とも船による貿易で富を得たことで有名です。ここではツロに焦点があてられ、ツロの商人がいかに世界中で商売をしていたかがわかります。また、イスラエルの王アハブはシドンの王の娘イザベルをめとり、彼女の信仰するバアルに仕えた、とあります(1王16:31)。ツロ・シドンの国は栄え、十分な富を持っていましたが、まことの神を信じ礼拝することはなかったのです。どんなに豊かで平和に見えるようでも、創造主を忘れて自分勝手に生きるなら、人生に意味はありません。ツロは70年忘れられたのち(15)、また元のように地のすべての王国と地上で淫行を行なうのです(17)。もし70年の間に、まことの神を知り、主に仕えるならば、この預言も違っていたものになっていたと思います。ツロ・シドンを特定の街だと考える必要はないと思います。誰でも、富めるものはツロ・シドンと同じ過ちを犯す可能性があります。黙示録でも大バビロンが諸国と淫行を重ねる様子が書かれています(黙18:2-4)。富はクリスチャンにとってもつまづきの石になり得るのです。