ホセア14章喜んでこれを愛する

ホセ14;4「わたしは彼らの背信をいやし、喜んでこれを愛する。わたしの怒りは彼らを離れ去ったからだ」
「喜んで」のヘブル語「nedabah(ネダバー)」は、ほかの個所では「心から進んで(出35:29)」と訳されています。「背信」は裏切ることで、それをいやすことは、赦すよりもっと進んで、裏切った方と裏切られた方のお互いの気持ちの傷がなくなるようにすることです。それを心から進んでするのは勇気がいることです。それにはイスラエルが神に立ち返る必要があります(1)。信じがたいことですが、立ち返るために神に赦しを乞う言葉までホセアに語らせています(2)。それによるなら、不義は忘れて、良い面だけを見てくれるように…と、ずいぶん自分勝手な言い分ですが、これはイスラエル 側が言い出したのでなく、他でもない主が言われたことです(2)。そして「くちびるの果実をささげます」と続きます。パウロは「賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか(ヘブ15:35)」と言い、くちびるの果実は賛美であることがわかります。ホセアが自分を去ったゴメルを買い戻したように(3:2)、イスラエルも買い戻す堅い決心がここに見えます。