箴言12章 家畜のいのちに気を配る

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箴12:10「正しい者は、自分の家畜のいのちに気を配る。悪者のあわれみは、残忍である」

ソロモンは箴言の中で「正しい者」と「悪い者」の定義を具体的に書いています。正しいとは何か、悪いとは何かを示してくれなければ、正しい、悪いだけでは抽象的すぎて判断できません。そう言う意味では十戒は、人が生きていくための指針を示してくれています(出20章)。この箇所では正しい者は哀れみがあり、悪い者にはそれが欠如していると書かれています。「家畜」は英語では「livestock」で、ヘブル語では「behema(ベヘーマ)」という単語が使われており、おもに「獣」と訳されています。現代の家庭では家畜を持っている人の方が少ないので、ペットに置き換えて考えるとイメージしやすいかもしれません。日本ではペットを可愛がるあまり、服を着せたり、たくさん食べさせたりしている人もいるようですが、何事も度を過ぎると客観的に不快に感じます。それでも虐待するよりはましで、弱い立場を利用してたたいたりするのは良くないことです。その心の根底には、自分が優位に立ちたい、あるいは弱い者ならいじめてもかまわない、という感情があるのだと思います。家畜にさえ、心を配れる人は、人に対しても同じように接することができる人です。