ペテロの家族

マタ8:14「それから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病で床に着いているのをご覧になった」
ペテロが結婚していたことは有名ですが、妻の人物像は不明です。ペテロはイエス様と寝食を共にしていたので、妻と離れて暮らしていたイメージがあります。ただここに、妻の母、つまり姑が登場しています。マルコやルカの記述を参考にするなら、イエス様はペテロの姑の病気を知らずに、ペテロとアンデレの家に来たようです。この話はイエス様一行がカペナウムに入ったところからスタートしています(5)。以前にイエス様はバプテスマのヨハネが捕らえられたことを聞いて、ナザレからカペナウムに引越ししています(4:13)。おそらく家族も同様に移動したと思われるので、もしペテロの家があったのなら、カペナウムに弟子たちの家族を集めて1つの宣教集落が出来上がっていたのかもしれません。とにかくペテロはカペナウムに来るたびに、妻と過ごす時間があったことがわかります。やがて伝道旅行にでるペテロですが、パウロはペテロが妻を伴っていると証言しています(1コリ9:5)。また彼女を「信者」だとも言っています。家族を放り出して宣教に明け暮れたペテロ…こんなイメージは間違いのようです。ペテロは妻にも姑にも証しをし、妻は伝道に帯同するまでのクリスチャンになっていたのです。