剣をもたらす

マタ10:34「わたしが来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。わたしは、平和をもたらすために来たのではなく、剣をもたらすために来たのです」
ルカでは剣ではなく、「分裂」のために来たと書かれています(ルカ12:51)。人を愛さない法律があるなら、断固反対すべきでしょう。イエス様は、父なる神からある使命を帯びて地上に来ました。それは人との「和解」を成立させるものです。しかし和解を受け入れたものは、世の仕組みや感情とは相反することになってしまいます。クリスチャンの倫理観は聖書に基づくものです。互いに愛し合い、仕えあうという考えは、言うのはやさしいですが、行うとなると難しいものです。クリスチャンでありながら、勇気を持てず、愛を示すチャンスを逃したことがある人はたくさんいると思います。それは心の中の葛藤でもあります。剣が必ず外に向けられているとは限りません。心の中でも、肉の思いと聖霊の思いは戦っているはずです。正義があり平和が訪れます。正義をまっとうしようとすると、平和は崩れるのです。神の義がこの世を支配していれば、何の問題もないでしょう。しかし現実には、神の義が中心になることはあり得ません。清教徒たちが、教会に反して大陸に移り住みアメリカが誕生しました。最初は聖書の国を実現させようとしたのです。現在はどうでしょうか?