バプテスマのヨハネはだれ?

マタ11:14「あなたがたが進んで受け入れるなら、実はこの人こそ、きたるべきエリヤなのです」
バプテスマのヨハネ自身は自分のことを「荒野で叫ぶ声」だと言っています(ヨハ1:23)。彼は自分はエリヤではないと明言しています(ヨハ1:21)。イエス様は「エリヤはすでに来た(マコ9:13)」と証言し、バプテスマのヨハネがエリヤであることを暗示しています。さて、バプテスマのヨハネは何者なのでしょう?女から生まれた者で彼より優れて者はいない(11)…とイエス様に言わしめた人です。この「声」は、イエス様に先立って道を整える役目を負っていました。ヨハネ以前とヨハネ以降では、大きな違いがあります。罪は動物の血によって購わなければなりませんでした。しかしヨハネは「悔い改めなさい」と教えたのです(3:2)。これからは「心」のあり方が罪の購いを受けるかどうかを左右するのだ…というわけです。もっと進んで言うなら「信仰」による、贖罪の時代がやってきたのです。これは大きな変革です。まだイエス様は死んでおらず、復活もまだです。しかしヨハネの啓蒙活動がなければ、ユダヤ人はいまだに神殿で動物を殺し、罪の購いを続けていたでしょう。実際のエリヤは山頂でモーセと共に現れました(マタ17:3など)。しかしイエス様は「進んで受け入れるなら」、ヨハネはエリヤなのだと言います。信仰によって受け入れるとき、ヨハネはエリヤだと言えるでしょう。