エクレシア

マタ18:17「それでもなお、言うことを聞き入れようとしないなら、教会に告げなさい。教会の言うことさえも聞こうとしないなら、彼を異邦人か取税人のように扱いなさい」
すでにユダヤ社会では「シナゴーグ」と呼ばれる会堂がありました。イエス様も安息日のたびに通い、あるときイザヤ書を朗読するようになったことがルカに書かれています(ルカ4:16)。なぜ、イエス様は「シナゴーグ」と言わずに「教会」と言ったのでしょう?聖書に最初に出てくる教会、すなわちギリシャ語で「エクレシア」は、ペテロのメシヤ宣言のときでした。「あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます(16:18)」…エクレシアは「召しだされた者たち」という意味があり、ユダヤ人に生まれたことで自動的に集うシナゴーグとは意味合いが違うものでした。初めて使う「エクレシア」でありながら、ここではすでにその働きの一部が書かれています。兄弟が罪を認めず、証人が過ちを明らかにしても受け入れないなら、「エクレシア」に告げなさい、と書かれています。エクレシアは最高決定権を持っています。なぜならイエス様ご自身が教会のかしらであり(エペ5:23)、教会の指導者は祈りと聖霊の導きによって、イエス様の御心を行うからです。しかし弟子たちはいきなり「エクレシア」と言われて理解できたのでしょうか?