ヘロデ党もサドカイ人も

マタ22:32「『わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です」
ヘロデ党はヘロデによるユダヤ支配を良しとするグループで、パリサイ人とは真逆の思想の持ち主です。ヘロデはローマから認められている王なので、ローマには逆らえません。カエザルはヘロデ党にとって最高権威ですから、彼の名前を出すと何も言えなくなるのです(21)。次に来たのがサドカイ人です(23)。彼らは捕囚にあったときも、神殿の努めを怠らなかった祭司ツァドク(サドク)の子孫たちで、祖先ツァドクのおかげでエリート階級にいた祭司のグループです(エゼ48:11)。彼らはモーセ5書だけを聖書だとし、預言書などは無視でした。彼らは復活を否定しているのにわざと復活の質問をします。アブラハムは死にました。イサクもヤコブも死にました。もし3人とも死んでいるなら、なぜ主はアブラハム、イサク、ヤコブの神と名乗るのでしょう?3人の肉体はないかも知れませんが、霊とたましいがどこにあるかは神がご存知です。主が3人の神と宣言するなら、3人は生きているのです。サドカイ人はモーセ5書に何度も登場する、主の名前を示して復活を説明されたので、もうそれ以上言うことができなかったのです。