おそらく複数

マタ26:13「まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう」
マタイとマルコのこの話には共通点が多く、このイエス様の言葉もまったく同じ(マコ14:9)なので同じ出来事だと思います。しかしルカではベタニヤという地名はなく、らい病人シモンはパリサイ人になっています(ルカ7:36)。ルカに登場する罪深い女は、涙でイエス様の足を濡らし、口づけし、香油を足に塗った…とあります(ルカ7:38)。さらにヨハネでは、ベタニヤという場所は同じですが、女は「マリヤ」だと書かれています(ヨハ12:3)。ラザロとマルタの名前が登場していることから、おそらくラザロの兄弟のマリヤだと思われます。300デナリはマルコ(マコ14:5)とヨハネ(ヨハ12:5)で使われている単位で、ヨハネでは300グラムという香油の量まで限定されています。果たして同一人物のことなのでしょうか?おそらくイエス様が十字架にかかり死なれることは、多くの弟子たちが知っていたことだと思います。十字架の意味まで理解していたかはわかりませんが、イエス様と死に別れることを悲しんだ女が2名以上いたとしても不思議ではないでしょう。