13日の金曜は不吉?

マタ28:1「さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た」
過ぎ越しの祭りはニサン(1月)の15日から始まります。当時は前日の14日に神殿で過ぎ越しの羊が捧げられます。そして夕方になり日付が変わると、各家庭で種を入れないパンで過ぎ越しの食事が始まるのです。ところが過ぎ越しの15日がちょうど安息日と重なる大いなる日(ヨハ19:31)だったので、話が少しややこしくなってきます。安息日は日が暮れるとスタートします。日が昇っている間に、あらゆる用事を済ませ、安息日には「労働してはいけない」という律法を守らなければなりません。イエス様が亡くなったのは午後3時ごろだとされています(27:46-50)。あと2~3時間で、日付が変わってしまいます。安息日になる前に死体を十字架から降ろさなければなりません。イエス様のわき腹を刺したのも、ここらへんの焦りから来ていたのだと思います(ヨハ19:34)。なんとかイエス様の体を安息日の前に墓に収めることができ、15日(安息日すなわち土曜日)は何もせず、土曜の夕方に日付が変わって16日の明け方、つまり日曜日にマグダラのマリヤたちは墓に来ました。14日金曜、15日土曜、16日日曜…これが聖書に書かれている復活までのスケジュールです。13日の金曜?・・不吉でもなんでもありません。たとえその日が十字架にかかった日だとしても、イエス様は復活されたのです。