本当は誰の子?

2サム21:1「ダビデの時代に、三年間引き続いてききんがあった。そこでダビデが主のみこころを伺うと、主は仰せられた『サウルとその一族に、血を流した罪がある。彼がギブオン人たちを殺したからだ』」
ギブオンは地名で、実際にそこに住んでいたのはヒビ人です(ヨシュ9:1)。ヨシュアはエリコとアイを滅ぼし、近隣国は自国への攻撃を警戒していました。その中でギブオン人は、わざとボロボロの服を着て「私たちはイスラエルの強さを聞き遠くから来ました。私たちと同盟を結んでください」と嘘をついて、同盟を取り付けたのです(ヨシュ9:3-16)。この契約がダビデの時代まで続いていました。サウルは主に対する熱心のあまり、ギブオン人まで襲ってしまったのです。サウルの子の中にはメフィボシェテも含まれていました。さてメフィボシェテの母がここで始めて告げられていますが、もしこれが本当ならヨナタンは父サウルのそばめを妻とし、子供を儲けたことになります。疑問が解決しないので、可能性を記してみます。1)メフィボシェテには同姓同名のもう1人がいた。2)サウルの子だが、ヨナタンが養子にした。この2つの可能性が考えられますが、この後メフィボシェテの名前は聖書に出てきたことから、1番目の可能性は低いと思います。2番目の「養子説」は、誰も唱えていませんが、ヨナタンの妻の名前が出てこないことと、リツパがメフィボシェテの母だということを考えると「あり」だと思います。