敵も主のしもべ

エレ25:9「見よ、わたしは北のすべての種族を呼び寄せる。――主の御告げ。――すなわち、わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国と、その住民と、その回りのすべての国々とを攻めさせ、これを聖絶して、恐怖とし、あざけりとし、永遠の廃墟とする」
主が「わたしのしもべ」と呼ぶ人たちを聖書の中に見ると、アブラハムヤコブモーセダビデ、ヨブ、カレブ、イザヤ…など、主に従った信仰の人たちばかりです。しかしここでは、バビロンの王ネブカデレザル(ネブカデネザル)を「わたしのしもべ」と呼んでいます。もちろんバビロンの王がイスラエルの王に仕えていたわけではありません。しかし神の霊が彼の心を動かし、バビロン捕囚をするように仕向けたことは間違いありません。バビロニアの次のペルシャ王クロスも、主によって霊を奮い立たせたと聖書にあります(エズラ1:1)。イスラエルユダ王国にまつわるすべての出来事が主によってコントロールされていたことがわかります。これはクリスチャンの生活の中でも同じです。特に気にしていなければ何でもないことでも、実は背後に主の御心が隠されている場合があります。霊によって導かれるには、自分の心が常に主の方向に向いていることが必要です。それは不思議な方法でクリスチャンに気づかせてくださいます。時々「あっ…」と思う瞬間はないでしょうか?それは主のわざかも知れません。