契約を破る者たち

エレ34:18「また、わたしの前で結んだ契約のことばを守らず、わたしの契約を破った者たちを、二つに断ち切られた子牛の間を通った者のようにする」
アブラハムがまだアブラムと呼ばれていたとき、主と不思議な方法で契約を交わしました(創15:10)。このときアブラハムは主を信じ、それが義と認められました(創15:6)。それゆえ、主との契約は永遠に保たれ、広大な土地が与えられることが約束されました。このときの不思議な方法がエレミヤにも出てきます。当時の中東アジアの慣習として、このように動物を半分に切り裂き、互いに向かい合わせにして道を作り、その間を契約者と被契約者がそれぞれ通ることで契約を成立させるというものがありました。もし、契約を破るなら半分にした動物のように体を切り刻まれてしまいます。それが条件でした。契約する両者は、命がけで契約を交わしたのです。主は約束を守らなかったユダの首長たち、エルサレムの首長たち、宦官と祭司と一般の全民衆に、契約違反のときに履行される罰を与えると宣言しているのです。うかつに主と約束するべきではありません。