2人の結末

エレ39:7「ゼデキヤの両眼をえぐり出し、彼を青銅の足かせにつないで、バビロンに連れて行った」
両目をえぐり出し…と聞くと、サムソンを思い出しますが、目の前で息子たちを殺され、目も奪われたとは、バビロンの王ネブカデネザルはどれだけユダ王に恨みがあったのでしょうか?史実を見てみると、ゼデキヤはエジプトに救援を要請し、ネブカデネザルからの侵略を阻止しようとしますが、エジプトは結局やって来ず、エジプトの援軍の事を聞いたネブカデネザルは激怒して、むごい仕打ちをしたのだと伝えられています。一方、庭につながれていたエレミヤは、ネブカデネザルじきじきに「目をかけてやれ(12)」と保護され、一般市民と同じ扱いを受けられます。結局、ゼデキヤはエレミヤのバビロン捕囚の預言を信じ、エジプトに応援を求めました。しかし本当に助けを求める相手はエジプトではなかったのです。それに比べ、エレミヤは鎖から解放され、身柄を保証されます。それは「あなたがわたしに信頼したからだ(18)」と書かれています。王と預言者、立場は違っていても、主に信頼した者と信頼しなかった者の違いは明暗を分けたようです。