困った2人

エレ41:18「それは、バビロンの王がこの国の総督としたアヒカムの子ゲダルヤをネタヌヤの子イシュマエルが打ち殺したので、カルデヤ人を恐れて、彼らから逃げるためであった」
イシュマエルはさっさとアモン人のところに身を寄せてしまいました(15)。バビロンが任命した総督を勝手に殺すのはまずいです。カルデヤ人からも恨まれるし、同胞ユダヤ人からも憎まれるでしょう。結局、イシュマエルがやったことは、自分の立場を悪くするだけのことです。しかもイシュマエルを追ってきたヨハナンは、戦いの能力はあったかも知れませんが、思い込みの激しい男でした。主は、指導者を失ったユダの残りの者たちをユダの地に残しておきたかったのです(42:18)。しかしヨハナンはエレミヤを含む多くの民をエジプトに連れて行きました(43:4)。これ以降、エレミヤがどこかへ移動した記録がないので、エルサレムに戻ったかどうかわかりません。一説では、エジプトで生涯を終えたとも言われています。そのきっかけになったのが、ゲダルヤの反乱であり、イシュマエルの主の言葉に従わなかった態度です。長い70年がスタートしました。