46章ではエジプトについての未来が語られていました。47章ではツロ、シドンについてです。アシュケロンは今もその名が残る海に近い町です。フェニキア人の町ですが、ここではペリシテの支配下にあったように書かれています。当時敵対していた近隣国が、バビロニアを恐れて連合を結んでいました。ツロ・シドン、エジプトもそれらの仲間だったようです。ところがエレミヤに登場する同盟の国々は、イスラエルに援軍する余裕も無くなり、バビロニアの圧倒的な強さに恐れおののいてしまいます。しかも主のご計画はイスラエルに働くようになり、ゼデキヤは近隣国の援軍を期待してバビロニアに反逆しますが、預言にあるように助けは来ませんでした。助けに行けないどころか、自国が無くなる可能性さえあるのです。ペリシテ人は確かにイスラエルを悩ました近隣国の代表ですが、主によって破滅を宣告されてしまいました。