地上の神殿

1王8:27「それにしても、神ははたして地の上に住まわれるでしょうか。実に、天も、天の天も、あなたをお入れすることはできません。まして、私の建てたこの宮など、なおさらのことです」
神の宮は、神の臨在が宿るところです。神殿には契約の箱が置かれ、ケルビムの翼の間から大祭司が神の声を聞くことができました。アダムの時代には神と直接会話をしていましたが、アダムの孫エノシュが生まれたときから、主の御名で祈ることをはじめた、とあります(創4:26)。それ以来、神と人とは祈りをもって交わるようになりました。出エジプト後、神は人と契約を結び、十戒の入った契約の箱をはさんで人に語りかけたのです。これはひな形です。現在の神殿はクリスチャン一人一人の心の中にあります。新しい契約は十字架によって完成されました。契約の箱の中の十戒は生きていますが、いけにえによって罪を購う必要はありません。信じる信仰によって新しい契約は結ばれています。教会の建物をどんなに立派にしても、一人一人のクリスチャンが神殿として機能していなければ無意味です。人の手ではなく、「神の手」によって造られた、信じる者たちの心が神殿だからです。