アハズ王の死

1王22:34「ところが、ひとりの兵士が何げなく弓を放つと、イスラエルの王の胸当てと草摺の間を射抜いた。そこで、王は自分の戦車の御者に言った『手綱を返して、私を敵陣から抜け出させてくれ。傷を負ってしまった』」
何気なく放った弓が、よろいの間をたまたま射抜いた、と書かれています。アハズ王は変装して、王の格好はしていません。武具があったとしても、その隙間に弓が当たることなど確率的にはかなり低いものだと思います。アハズは狙われることを恐がって、王の権威をないがしろにし、しかもユダ王に目が向くように仕向けています。二重、三重に敵からの目をくらますカモフラージュも主の前には無意味でした。ヘロデ王も自分を高くし、主に栄光を帰さなかったので、虫にかまれて息が耐えました(使12:23)。どんなに逃げようとしても、すべては主の前にさらされています。小ざかしい知恵など、愚かに見えるだけです。アハズ王はいつも、他人を頼り、他人のせいにして自分を危険にさらすことはしませんでした。イゼベルだけがアハズ王が死んだ原因ではないのです。アハズの心そのものが汚れ、主の前に正しくなかったからです。