毒がなければ

2王4:40「彼らはみなに食べさせようとして、これをよそった。みながその煮物を口にするや、叫んで言った。「神の人よ。かまの中に毒がはいっています。」彼らは食べることができなかった」
おそらく口にしても死なない程度の毒だったと推測できます。灰汁(あく)が浮き出し、えぐ味で食べることができなかったのでしょう。そもそも預言者のひとりが、何の植物であるかを知らずに実を持ち帰ったことが原因です(39)。麦粉は浮いている灰汁を吸収する役割を持っていたのだと思います。クリスチャンも灰汁を持っているなら、味わってもらえません。「わたしは神を信じています」と言いながら、苦味やえぐ味を周りに撒き散らすなら、人は「あの人は苦い」と言って近寄らないでしょう。麦粉は神からの試練や悟りの比喩だと思います。それらを通らないと、人は苦味を取り去ることができないのです。神を信じる者たちが、苦味やえぐ味ではなく、口当たりの良いまろやかな味ならは、多くの人は寄ってきて話を聞いてくれるでしょう。