自分を傷つける者

マコ5:5「それで彼は、夜昼となく、墓場や山で叫び続け、石で自分のからだを傷つけていた」
医学専門用語で「先天性無痛無汗症」という病気があります。生まれつき痛みを感じることが鈍く、痛みから来る危険を防御できず、骨折や脱臼を繰り返すというものです。レギオンという多くの悪霊のかたまりは、人を無感覚にしてしまいました。それは自ら手を下すことなく、人を殺すための作戦です。人の痛みを共有しなければ、「痛い」と訴える人がどれだけ苦しんでいるかを知ることはできません。イエス様はご自分で試みにあわれ、苦しまれたので、試みられている者たちを助けることができるのです(ヘブ2:18)。それどころか、私たちがまだ経験していない「死」にいたるまで経験されました。よく愛の反対語は無関心、と言われますが、実際には「憎」が反対語のようです。この男は自分の体を憎み、もう用済みのように傷つけていたのです。悪霊によって無痛にされ、何を見ても、何をしても痛みを感じない者になっていました。誰かがつまづき、痛がっているのなら目を向け、助けるようにするべきです。霊的に無痛な人は、神から遠く離れた人です。