神の国とは

マコ4:32「それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります」
26節から「神の国」のたとえ話です。それまで神の国を具体的に話した人はいませんでした。そもそも天国という日本語は新改訳の中に出てきません。イエス様が言われたのは、神ご自身が支配する「神の国」がやがて訪れる、ということだったのです。神の国は「人が地に種を蒔くよう(26)」なもので、寝て起きてを繰り返すうちに育っていくのだと書かれています(27)。しかもその成長はどうしてなのかは、人に知らされていません。「神は生きておられ、私たちを愛しておられる。神は人と和解をもとめている」と福音を語ったとしても、それを根付かせ成長させるのは神の仕事です。パウロも「私が植えてアポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です(1コリ3:6)」と語っています。それがどんなに小さいものでも、やがて空の鳥が巣を作れるようになるなら神の奇跡だと思います。神の国は神の霊に導かれた人たちが、神の御心を行うときに、神ご自身がお建てになる国のことではないでしょうか。