パン種に気をつけろ

1コリ5:6「あなたがたの高慢は、よくないことです。あなたがたは、ほんのわずかのパン種が、粉のかたまり全体をふくらませることを知らないのですか」
不品行と高慢はセットになり勝ちです。誰もが「自分を認めて欲しい」と願い、人から称賛を浴びたいものです。高慢は人より自分が偉いと思った瞬間から始まります。その思いは最初は小さくても、やがて膨らみ始め最後には「私に頭をさげろ」…という思いまで発展してしまいます。イエス様はパン種を「偽善」とも語っています(ルカ12:1)。高慢、偽善が進むと自分は何をしても許される、という勘違いに走りがちです。不品行は高慢の極致だと思います。ここでは自分の母(あるいは父の妻)を妻にしていることが書かれています。近親相姦、同性愛などは不品行の中でも最も許されない行為だと思います。そのようなことをしている兄弟がいるにも関わらず、見逃すならもはや教会としての体を成さなくなってしまいます。ここでの兄弟は原文では「自ら兄弟と名乗っている」とも訳せます。教会の中でさえ、兄弟を見極め正しい判断のもとに生活していないとパン種の餌食になってしまうでしょう。