パウロの叱責

ガラ2:12「なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです」
なんとペテロがそういう弱い面をパウロの前で見せていたとは驚きです。今まで異邦人と食事をしていたのに、ユダヤ人が現れると、異邦人との食卓から離れた…というわけです。後輩でもあり、ユダヤ人を迫害していた男が、イエス様に出会うことで劇的に変わり、先輩ペテロの優柔不断な態度を改めるのです。しかも指摘されている態度は的を得ています。このパウロの叱責は、わたしたちクリスチャンにも通じることです。よきサマリヤ人のように、自分の態度をはっきりと示すことができれば幸いです。傷ついている人を見てみぬふりをしたり、人から蔑まされた人と交わることを躊躇したりするなら、ペテロと同じ行動をとったことになります。ペテロは異邦人と楽しそうに食事をするのをユダヤ人に見られたらどう思われるだろうか…と恐れたのです。信仰があるなら、異邦人でもユダヤ人でも同じ主の兄弟です。