紅白饅頭?

1歴16:3「そしてイスラエルのひとりひとりみなに、男にも女にも、それぞれ、丸型のパン、なつめやしの菓子、干しぶどうの菓子を分け与えた」
日本の神社の祭りでは、紅白饅頭や甘いお菓子が配られることがあります。日本の風習がユダヤのものと似ているとよく言われますが、ここにも共通点があります。なつめやしも干しぶどうも精がつくもので、甘いお菓子は当時としてはぜいたくなものだったようです。通常、聖書の中では男が優先され、女は順ずるものとされています。しかしここではダビデが分け隔てなく、平等に与えたと書かれています。歴代誌では勇士たちにはじまって、軍役に属するものの数が数えられ、約30万人がいたとあります(1歴12章)。軍人だけでそれだけの数なら、「ひとりひとりみなに」となるといくつのパンと菓子を用意しなければならなかったでしょうか?ダビデの思い切って決断することができる性格でした。全焼のいけにえの数をケチったり、主に対する捧げものを減らしたりは絶対しません。ダビデは契約の箱が絶対的な主の臨在のものだと確信していました。それゆえ、箱が安置され落ち着いたとき、全イスラエルにこの喜びを分かち合おうとしたのです。