まだ医学も発達せず

レビ13:46「その患部が彼にある間中、彼は汚れている。彼は汚れているので、ひとりで住み、その住まいは宿営の外でなければならない」
現在の訳では「らい病」という表現はなくなりましたが、「ツァラト」という単語が何を表すのかは不明のままです。書いてある内容から感染力のある、重い皮膚病だということはわかります。この皮膚病にかかった者は、祭司に見せなければなりません。もし祭司がこの皮膚病にかかっていると判断したら大変です。すべてのものから隔離され、宿営の外で一人で暮らさなければならないのです。しかも、人前に出るなら自分の衣服を引き裂き「汚れている、汚れている」と人前で宣言し、ほかの人たちを近づけないようにしなければなりません(45)。残酷なようですが、医学が発達していなかったイスラエル人は顕微鏡を作ることも、ワクチンを作ることもできなかったのです。ある意味では最善の方法を主は示してくださったのです。皮膚病に限らず、細菌やバクテリアを特定し、ワクチンや抗体薬を使うようになったのは1900年以降の話です。人の知恵が神にまさることは絶対にありませんが、それでも21世紀の今、神の造られた宇宙、地球、人などを研究することによって、とてつもなく知力のある人のわざであることを認めざるを得なくなっています。神は偉大なお方です。