まだ見ぬ土地で

レビ14:34「わたしがあなたがたに所有地として与えるカナンの地に、あなたがたがはいり、わたしがその所有地にある家にらい病の患部を生じさせ」
主ご自身が皮膚病の患部を生じさせ、とあります。カビのような胞子が原因で湿気のある場所に群生する緑色のしみのことを指しています。ここで知っておかなければならないことは、イスラエルの民はまだ荒野にいて約束の地に入っていないということです。彼らが約束の地に入るのは、罪を犯した世代が全部死に絶える40年後です。さらに、知るべきことは皮膚病をもたらすのは主ご自身だということです。まだ見ぬ地の、さらに建てられた家の話です。乾いた荒野では菌は繁殖しません。イスラエルの民にとって、何の決め事なのかさっぱりわからないはずです。しかし、前もって主は警告を発しておられるのです。それは約束の地は乳と蜜の流れる豊かな土地だと書かれていますが、菌の繁殖する湿度の高い土地でもあったからです。そこに安住し、家を建て住みはじめるなら必ず起きる大問題です。主が環境をつくり、その場所へ導きました。約束=完璧…ではないようです。それなりに不便で不自由なこともあるのです。すべては神と共にいることが前提です。主の助言がなければ、イスラエルの民は約束の地に入ってしばらくすると、この病気のために滅んでいたかもしれないのです。