エラムにわたしの王座を置き

エレ49:38「わたしはエラムにわたしの王座を置き、王や首長たちをそこから滅ぼす。―主の御告げ―」
エラムと言えば、アブラハム時代にケドルラオメルという強い王がいたことで有名です(創14:9)。もともとはセムの長男で(創10:22)、エラム族は神殿再建に加わったことが記録されています(エズ2:7)。イスラエルの民とは親戚関係でしたが、違う道を歩みました。エラムは「力の源であるその弓を砕く(35)」とあるように、戦いに長けており弓を使った戦術が得意だったようです。エレミヤはエラムが滅ぼされると預言し、歴史ではネブカデネザルがBC595年にエラムを支配したとなっています。ダニエルは「エラム州」で幻を見たとあるので(ダニ8:2)、エラムバビロニアに続きペルシャでも1つの州として残っていたようです。エラム州シュシャンは「スサ」とも発音され、エステルの時代に城があったと記録 があります(エス1:2)。現在のペルシャ(イラン)の首都はテヘランですが、長い間ペルシャの首都だった街です。名前こそ変わりましたが、主が「繁栄を元どおりにする(39)」と言われたことが成就しています。