詩篇77篇 あなたのみわざを、静かに考えよう

詩77:12「私は、あなたのなさったすべてのことに思いを巡らし、あなたのみわざを、静かに考えよう」
人生でどん底を味わうとアサフの詩のように考え始めます。それは「主は、いつまでも拒まれるのだろうか。もう決して愛してくださらないのだろうか(7)」という思いです。神が沈黙されるのはご計画があるからです。自分の都合だけを主張しても、神のタイミングには合いません。それでもなお、沈黙が続くなら、恵みはもうなくなり、約束は果たされないのか(8)と疑い出します。最後には、「ひょっとしたら神はお怒りになっているのではないか(9)」とさえ思ってしまうのです。そこで立ち止まり、踏ん張ることができれば、アサフのように主をもう一度賛美することができるでしょう。アサフは「主のみわざを思い起こそう(11)」と、自分に起きたことを考えるのではなく、今までに神が何をなされたのかを振り返ることを選択します。昔も今も変わることのないお方の偉大さに目を留めるとき、約束が果たされないことなどあり得ないことを認識するでしょう。アサフは、もう一度神に心を向けました。人生で最も辛く、苦しいときに神に目を向けられらことができる人は幸いだと思います。アサフの選択は間違っておらず、詩の後半は主がいかに偉大なお方かを歌っています。苦しいときこそ、立ち止まり主を思い返すのです。